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ヒダカミビール「Mark2」

お陰様で初作のヒダカミビールは僕達が予想していたよりも早くに在庫が無くなってしまい、慌てて第2弾を仕込むことになりました。今回はビール造りの相棒であるギタリスト山木が子供のインフルエンザにより欠席。山木が持つ周波数がビールに良い影響を及ぼしておりましたが、今回は仕方がないので僕がいつもよりもバイブスを上げ、愛情いっぱいでモルトの投入から殆どの作業をさせていただきました。今回レシピを少し変えたのはホップの種類を足した事と投入するタイミングです。初作のヒダカミビールでも充分な美味しさではありましたが、一番最初に飲んだ時に感じた「もっと爽やかさのある香りを立たせたい、もう少しホップの苦みを強くしたい、もう少し炭酸が効いていても」など、いくつか改善点を感じていたので、予め山木と醸造長とでレシピを調整し、ブラッシュアップした新たなヒダカミビール「Mark 2」にチャレンジしました。

ビール造りはモルト(麦)の投入と同時に道産のホールホップを投入(これは技術的に新しいみたい)。そこで出来たモルトエキスを隣のタンクに移し替えて日高昆布の出汁を取って合わせます、そこからスチームで沸かせて、それぞれ種類の違うホップを時空をズラしながら3段階で投入しビタリング(苦味付け)。狙った温度に下げ、液体を回転させながら、また別の種類のホップを投入します。その後、熟成タンクに移し替えてアロマホップの投入。もう前回とはかなり違い、ホップを贅沢に使っている事が分かるかと思います。最後にラガーの酵母菌を投入(酵母菌にも様々な種類があります)タンクの中では昆布出汁が入ったモルトエキスが酵母菌に食べられて活発に発酵し旨味のバイオトランスフォーメーション(BX) が起きている事でしょう。(たぶん)

そして今回も勿論、試験用コンクリートタンクでの実験を行い、コンクリートによる味の変化を検証します。いつの日かコンクリートタンク100%使用のビールをリリースする日に向けてコツコツ前進。(コンクリートタンクについては、今後また詳しく書きます)

そんなヒダカミビール「Mark 2」は2025年 1月6日から開栓中です。(2月中旬頃までには無くなるかも)前回よりも飲んだ瞬間の爽やかさが心地よく、スーっと ジワーっと苦みが追いかけてきて気付けばスルスルと飲み干している事でしょう。どことなく喉に残る苦みは、昆布浜で吸い込んだ潮風の様です。飲んでみたくなりましたよね?

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そして、前回アナウンスしていた、ヒダカミビールのキャラクターである土偶について。

なぜ土偶なの?と思っていた方も多いかと思いますので、説明します。

「日高見国」(ヒタカミコク、ヒタカミノクニ)という昔の日本に存在していたという言葉をご存知でしょうか。諸説ありますが、古代の日本の地名であり、日高見国はこの世に生まれた最初の神「国常立尊(くにのとこたち)」が世界を創り始めた場所だと、ある一説では示されています。これも諸説ありますが私たちが住む北海道の「日高地方」はこの日高見国から取って付けられたのだとか。

さらに東北にある北上(キタカミ)の名前の由来も日高見(ヒタカミ)なのだとか、僕の祖父の出身が岩手県北上市という事もあり「日高見」には何かシンパシーみたいなモノを感じていた事と、ずっと前から全然納得がいっていない1万年も前に縄文人が作ったとされるデザイン性抜群の「土偶」。

それも日本の広範囲で出土している土偶達は、当時の天才デザイナーが何も参考となるモノが無い中、想像力だけで生み出した作品とは到底思えず、何がどうなれば、こんなデザインの土偶を作るに至ったのか?という事に想像を膨らませて、実はこうだったのかもな、こうだったら面白いな、なんて思いを巡らせた結果。

土偶の元になった存在はその昔、そのままの姿形で実在していたという体で「日高見国」が大いに関係しているというフィクションストーリーが僕の中で生まれて、ラベルにデザインの「土偶キャラ」が誕生した という事です。結構、壮大なストーリーなんですが

それをどのように伝えるべきか、少々悩んでいたところ。Hi-MAGプロデューサーである御徒町凧が「やっぱ漫画じゃない?」なんて簡単に言いましたので、じゃ やってみよっかな と漫画でストーリーを描く事にしました。

ストーリー構成・プロット・ネーム・下描き・ペン入れ・仕上げ。よく分からないけれど、漫画の描き方はそんな感じの流れで作られる らしいのですが、色々すっ飛ばして先ずは見様見真似で描きました。予想はしていたけれど、少しやってみた結果 分かった事は、漫画を描くって凄い大変。これはもはや総合芸術というやつです。週刊連載とかしている漫画家さんに対してのリスペクト度合いが一気に高まりました。これは絶対一人でやるものじゃないな と思いながらも、描き始めてしまった以上、やれる所までやってみようと思います。

でも、代わりに描いてくれる漫画家さん募集します。

我こそは!という漫画家さんがもし居ましたら contact@hi-mag.jp ←コチラまで。