THE ONE. 第1回「堀田毅一」
北海道の南に位置し、冬は雪が少なく、夏は涼しい気候と名馬の「故郷」日高。
まだ見ぬ魅力にPhotographerのRockSmithがファインダー越しに世界を切り取る。
世界は一つだが見方を変えると見える世界が変わる。そんな「一つ」にスポットを当てる。
今回は新ひだか町東静内にある、株式会社銀鱗 堀田毅一社長にスポットを当てる。
「有難う、お陰様」
ある夏の昼下がり、銀鱗を訪れた。
「ありがとう、いいよいいよ」
堀田社長はいつもこの言葉を口にする。
上手く行った時もいかなかった時も。
何故、感謝するのか聞いたことがある。
「ありがとうは学びをくれてありがとうなんだよ」
銀鱗が扱う海産物には根強いファンが多い。
店を訪れれば、学びを続け、その技術をいかそうと四苦八苦する堀田社長の姿がある
彼は技術を学ぶためなら、どこにでも行く。日本各地を駆けめぐっている。そして、自分の納得のいく方法を用い、時には組み合わせて魚をおろす。
数々のこだわりの裏には、堀田社長の理念がある。
「お陰様です。ご縁を大事にし日々に感謝する。目の前にあるのは決して当たり前ではない」
出逢う人、魚、先人達、ありとあらゆるものへの感謝。その気持ちが魚に落とし込まれ仕立てられた「御魚」は、最高の衣を纏いお客様の元へ旅立ってゆく。
魚に向き合い人と向き合う鮮魚店
その一歩一歩が、確実に未来を切り拓いている
堀田毅一
1978年生まれ。
高校卒業後、寿司職人を目指し修行の為単身東京へ。
修行後は祖父の営む「寿し乃網元」で寿司職人として腕をふるう。
その後、鮮魚店 高槻商店(現 銀鱗)へ。
現在、先代から引き継ぎ4代目 株式会社 銀鱗 代表取締役社長
株式会社 銀鱗 高槻商店
〒059-2561
北海道日高郡新ひだか町東静内38-2
TEL.0146-44-2433