Hi-MAG創刊前夜、瑛人はライブ2日前。
2023年11月22日、Hi-MAG創刊前夜。
初代編集長でありスパイスタイガー店主のヒロキと、曲作りの合宿で来ていた瑛人とKAI(途中から会話に参加)を招いて対談を行いました。二年前の瑛人ライブに同行し、以来この町にすっかり入り浸っている私(御徒町)の不慣れなナビゲートのもと、いつもと変わらないカウンターでのクロストークをお楽しみくだい。
御徒町「それでは、まず消費税増税に関する二人の見解を聞かせてもらっていいですか?」 ヒロキ「最初は何パー(セント)だったか知ってる?」 瑛人「……分からないっす」 ヒロキ「ゼロだったらしいよ」 瑛人「いいなぁ〜」
御徒町「政治の話も済んだところで、Hi-MAGの話に移ってもいいですか?」 瑛人「あ、はい。Hi-MAG創刊おめでとうございます!」 ヒロキ「ありがとう。ところでHi-MAGって何か分かってる?」 瑛人「いや、よく分かってないです」 ヒロキ「Webマガジンだよ」 瑛人「あ、それはなんとなく聞いてました。みんなで更新していく、みたいな」 ヒロキ「瑛人が、風旅でうちに来てくれたのがきっかけなんだよ」 瑛人「真吾さんに連れられて来た時だ」
※風旅は「掃除」という曲をリリースした際に行われた、日本中のカフェやライブバーを巡るキャンペーン。真吾さんとは、ギタリストの長崎真吾のこと。
ヒロキ「あの時、Kさん外でタバコ吸ってて」 ※K=御徒町の本名。親しくなると、みんなKって呼び出す。「おかちまち」って長いから 御徒町「そうそう、ヒロキと初対面の時、自然と仲良くなれそうだなぁと思って挨拶しなかった(笑)」 瑛人「ヒロキさんサーフィン帰りで、夜ライブなのにやる気なさそうでしたもんね(笑)」 ヒロキ「海から上がったばっかりだったからね」 御徒町「あの初回ライブから、二ヶ月後の忘年会にゲストとしてまたここに呼ばれて」 ヒロキ「瑛人がライブゲスト、Kさんは麻雀のゲスト(笑)」 御徒町「旅で友達できると、また来ます!って社交辞令でよく言うけど、本当にすぐ来たという」 瑛人「なんだかんだで俺も4、5回は遊びに来てますもんね」
御徒町「ここって、よくライブしてるじゃない? そもそもお店始める時からライブもする予定だったの?」 ヒロキ「うん、音楽で町興しはしたいと思ってましたよ」 瑛人「へー。そうだったんすね」 ヒロキ「瑛人の時もそうだったけど、ライブの前後で町案内したり、みんなでご飯食べたり」 瑛人「そうだった、本当楽しかった」 ヒロキ「中には、ライブしかしないアーティストもいるけど、なんだかんだそれっきりになることが多い」 御徒町「何度か遊びに来てるうちに、どんどん友達も増えていって。初めはヒロキしか知り合いいなかったけど、最近だとこっちに来ても連絡しないことあるもんね」 ヒロキ「あ、Kさん来てたんだ、みたいな」 瑛人「じゃあ、ヒロキさんのイメージ通りだったんすね」 ヒロキ「人と人を繋ぐのに、一番手っ取り早いのが料理と音楽かなって」 御徒町「お前、何良いこと言って、見出し狙ってんだよ!」 ヒロキ「バレた!」 一同「(笑)」
ヒロキ「や、でもやっぱ憧れのお店って日本中にあって、自分が行った所だと新丸子の『powers』とか、沖縄の『Borrachos』とか、飯も美味くてライブも見れるみたいな」 瑛人「横浜だと『GRASS ROOTS』とか『THUMBS UP』なんかも、俺もお世話になってるけど、たしかに良いっすよね」 ヒロキ「自分たちと趣味の合う人たちが集まって来て、どんどん人が繋がっていくっていうのを沖縄にいた頃感じたんで、それを静内でやりたいなって」 ※ヒロキは地元静内に戻るまで長いこと沖縄でダイバーをしていた 瑛人「すげー!叶ってる!」 ヒロキ「まだまだ途中だよ、矢沢永吉を呼べるとこまでいかないと(笑)」 御徒町「間に合うかなぁ(笑)」 ヒロキ「あ、でも今日考えてたんだけど、元を辿っていくと、真吾ちゃんが瑛人連れて来てくれたみたいに、CHAN-MIKAが真吾ちゃん連れて来てくれて、CHAN-MIKAは亀さんだったなって」 ※亀さんは旭川出身のキーパーソン、いずれHi-MAGで紹介します 瑛人「知らなかったっす!」 ヒロキ「亀さんは、うちの母親に紹介してもらったから、やっぱ親は大切にした方がいいなって」 御徒町「また、見出し狙ってる(笑)」 瑛人「亀さんとお母さんはずっと知り合いだったんですか?」 ヒロキ「亀さんはこの町で二十年バーやってたんだよ」 瑛人「えー!」 ヒロキ「俺らは、そこで酒の飲み方とか教わったんだ」 瑛人「で、今、横浜に住んでるんですね」 ヒロキ「まぁ、いろいろあって、今は横浜にたどり着いたね」 瑛人「やっぱり、横浜と静内は繋がっている」 御徒町「見出し狙ってない?」 瑛人「(笑)や、だって真吾さんも俺も横浜だし」 ヒロキ「北海道全体のカルチャーが似てるのかもしれない、横浜のミュージシャンも多いし」 御徒町「なんかあるのかね、海近いし。じゃ、改めてHi-MAGに話を戻して」
瑛人「あ、じゃあ、そもそもHi-MAGってどんなイメージなんすか?」 ヒロキ「簡単に言うと、まずは日高地方の情報発信基地。一人一人が自分の興味とか持ってる情報を発信していくウェブサイトだと思ってて」 瑛人「誰でも参加できる?」 ヒロキ「そう。もちろん日高管内の人もそうだし、なんだったら管外の人だって道外の人だっていい」 瑛人「みんなで作るブログみたいなことですか?」 ヒロキ「うん。例えば、これから日高行こうかなって人が見て参考になったり、住んでる人たちにとっても、ここにくればもっと日高の理解が深まって、日々が楽しくなる」 瑛人「めちゃいいじゃないすか!」 ヒロキ「新しいお店とか、知ってるけど行かなかった所とか、そういう何かとの出会いのきっかけになってくれたらいいなと思ってる。俺らが当たり前のように遊んでる場所とかでも、なかなか知られてないとこっていっぱいあるから」 御徒町「そうそう、結局、ヒロキが俺たちに地でやってくれてた町案内の拡張版なんだよね」 瑛人「俺もいろんなとこ連れてってもらって、どんどん好きになっていった」 御徒町「ここに来始めた当初のように、Kさん面白い人いるから会いにいきましょうとか、渋い映画館あるから行きましょう、とかね」 ヒロキ「なんとなく趣味が合いそうだったから」 御徒町「この夏は、サーフィンも連れてってもらったよ」 ヒロキ「この辺りのサーフスポットは穴場なんですよ」 御徒町「ここでお昼食べてたら、この後サーフィンどうっすか?って、すぐそこの海で」 瑛人「パッと行けるのいいっすね。俺も来年やろうかな」 御徒町「海、苦手じゃん」 瑛人「あ、そうだ、クラゲ怖かった(笑)」
御徒町「お店をやって人を呼んだりしてるけど、そもそもヒロキには、そんなに何か問題意識ってあったの?」 ヒロキ「うーん、あると言えばあるかもだけど、町の財政とか人口減とか、分かってはいるけど先のことな気がして、そこまでリアルではなかったっすね。けど、身近なこととして若者が飲みに出ないとか、細々思うことはありましたよ」 御徒町「今、俺が町興しで関わってる同世代の人たちは、ヒロキのことは一回り年下だけどすごく買ってるんだよね。俺たちみたいにスパイスタイガーがきっかけで日高に来る人も多いし」 ヒロキ「ありがたいっすね」 御徒町「で、初代編集長をお願いしたという」 瑛人「おおー」 ヒロキ「でも結局は、町の人たちがやらないといけないなとは思ってて。Kさんたちがきっかけ作ってくれたけど、自分たちで盛り上げていかないと続きませんからね」 御徒町「それは、本当そうだね」 ヒロキ「だから、できるだけ敷居を低く、誰でも参加できるようなサイトにはしていきたいんですよ。面白い人はゴロゴロいるんで(笑)」 御徒町「また遊びに行こう」 ヒロキ「そこの静内川を清流にしようと試みてる団体とか」 瑛人「え!トイレの水ですか?」 御徒町「なんだそれ(笑)水流のこと?」 瑛人「ああー」 ヒロキ「清流ってのは、鮎とかがいるようなキレイな川のことね」 瑛人「ああ、そういうことか!」 御徒町「分かるだろ(笑)」
瑛人「あ、あと、静内はスナックもいいっすよね。他の地方とは一味違うというか」 ※静内は一昔前、人口辺りのスナック数が日本一になったこともあるくらい、スナック街が充実している ヒロキ「他と違うんだ?」 瑛人「ザ・スナックというか、ディープというか」 ヒロキ「昨日も、盛り上がってたもんね」 御徒町「なんかあったの?」 ヒロキ「昨日は瑛人が滞在初日だったから、飯行った後、知り合いのスナック行ったんすよ」 御徒町「いいね」 ヒロキ「そしたら他の団体もいて、みんなすぐに瑛人に気づいて」 御徒町「外でもそのまんまだしね、瑛人って」 ヒロキ「みんな歌聞きたいけど、微妙に気を使ってて、そしたら中島みゆきの『糸』をリクエストした人が、もしよかったらデュエットしてくださいってなって」 御徒町「おお!」 ヒロキ「瑛人歌い出した途端、みんな鳥肌立っちゃって、その後一気に打ち解けて」 瑛人「音楽の力を感じましたね」 ヒロキ「瑛人歌い出したら、ガヤガヤしてた店がスッと静かになってね」 御徒町「そうそう、初めて来た時も二人で散歩してて、保育園の人に気づかれて、そのままそこでミニライブしたもんね」 瑛人「しましたね!楽しかったなぁ」 御徒町「どこで聞いたのか、いつの間に保護者の方々も集まって来てた(笑)」 瑛人「明日も行ってこようかなぁ」 ヒロキ「あの園児たちは今でもその話してくるよ。よっぽど印象に残ったんだろうね」
御徒町「あれから二年くらい経つけど、瑛人も色々な所でライブしてきたじゃない?」 瑛人「はい」 御徒町「改めて、ここ日高って瑛人から見たらどんな印象?」 瑛人「うーん、、、」 御徒町「忖度なしでいいよ」 瑛人「、、、動物的」 一同「(笑)」 御徒町「それはただ、車で鹿とかキツネをよく見るからでしょ? 動物多いだけじゃん(笑)」 ヒロキ「あ、じゃあ、今回KAIを何て言って誘ったの?」 瑛人「なんて言ったっけ?」 ここで、今回瑛人が連れてきたミュージシャン仲間のKAIも参加
KAI from HOTDOGS
KAI「まず、スパイスタイガーとKさんのアトリエがある場所って言われました」 ヒロキ「ざっくりしてんな(笑)」 KAI「それと、とにかく集中して曲作りができるって言われて」 瑛人「そうだそうだ!それそれ!!」 KAI「集中って解釈いろいろあるけど、ゾーン入れるみたいなことだなって俺もピンときて」 ヒロキ「で、来てみてどう?」 KAI「景色も良くて、会う人会う人楽しくて、いいお店もたくさんあるし」 ヒロキ「ならよかった」 KAI「まだ数日ですけど、めちゃハマってますよ」 御徒町「俺も同じ理由だったな、こっちに来ると創作的になれる。それでアトリエを作ったんだよ」 瑛人「あと、絆がいいっすよね」 KAI「分かる、絆いい!」 瑛人「なんか憧れちゃうやつ」 KAI「人と人の繋がりがあったかいっていうか」 御徒町「あるでしょ? 君たちの地元にだって」 瑛人「あるにはあるけど、ここまで感じないっすね」 ヒロキ「普段、みんなが回ってるとことかよりも小さい町だからじゃないっすかね?」 御徒町「ああーそれはあるかも。それとこんなに滞在することもないしなぁ」 ヒロキ「助け合わなきゃやってられないってとこもあるし」
御徒町「けど、やっぱヒロキなんだよな。ヒロキがいたからってところは大きいと思うな」 ヒロキ「Kさんはじめ、アトリエの候補地で、別府と悩んでたじゃないですか?」 御徒町「ああ、そうだったね。同じ旅で、別府〜日高って時があったんだ。その時くらいから本格的に探しだしてた」 ヒロキ「で、それ聞いた時に、別府もいい所だとは思うんですけど、別府に負けたくないなっていうか、Kさん取られたくないなって女性ホルモン出ちゃったんすよね(笑)」 御徒町「これミッチ(御徒町にとっての別府のヒロキ的存在)が読んだら嫉妬に狂うかもな(笑)」 ヒロキ「そのお陰もあって、ま、なくてもなんすけど、やっぱりわざわざ来てくれた人には楽しんでもらいたいなっていうのがあって」 御徒町「うん。何度か来てるうちに、どんどん近くなっていった。北海道って飛行機乗るし遠いから第二拠点にするにはリアリティなかったんだけど、それを余裕で超える魅力に触れたんだよ。ここならなんでもできるじゃん!って」 ヒロキ「俺の見てきた町の先輩たちがめちゃくちゃエネルギーあって、ある種の伝統だと思ってますよ。そもそも馬産地として栄えた地域だから、馬主さんとか、外から来る人に対してのおもてなしの精神がナチュラルにあるんじゃないかな」 KAI「俺は、来たばかりでまだよく分からないけど、めっちゃ良いエネルギーをすごく感じてます」 瑛人「今回は曲もできたしね!」
御徒町「じゃ、一応、週末に迫った、スパイスタイガー忘年会ライブへの意気込みを聞かせてください」 瑛人「初めて来た二年前は、緊張もしてたし、ライブ経験もまだ少なかったけど、今はだいぶライブを楽しめるようになりました」 御徒町「この距離でやることもなかったしね」 瑛人「本格的な活動前は『GRASS ROOTS』とかで、まさにここみたいな感じだったけど、知り合いしかいない環境でしたしね」 KAI「楽しみだね」 瑛人「あれから結婚もして、子供もできて、少しは成長してたらいいんだけど」 ヒロキ「実際、ちょっと太ったしね」 KAI「まちがいないっすね(笑)」
御徒町「じゃ、最後にそれぞれの今後の展望を聞かせてくさい」 瑛人「そうですね、まだ短い間ですけど、音楽で活動をしていくうちに、こうやって色んな場所とか人と縁が生ま れて、今回みたいにまた遊びに来れたりするようになったんで、前に会った時よりパワーアップしたって思われるように、ちょっとずつ前に進めたらいいなって思ってます」 御徒町「おおー。じゃ、ヒロキ、初代編集長として明日創刊するHi-MAGの展望を」 ヒロキ「まぁやっぱり、瑛人の歌みたいに、みんなが笑顔になれるような」 御徒町「だから、見出し意識するなって!」 一同(笑) ヒロキ「とにかく肩肘張らずに、トイレの時とかにふと思い出して、みんなが見たり参加してくれるような場にしていきたいですね」
そしてやってきた11月25日。スパイスタイガーの忘年会で、瑛人とKAIはステージに立ちました。その模様はRoxkSmithの写真でご覧あれ。
- Text
- KITE OKACHIMACHI
- Photo
- RockSmith